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1-4 明治の文化 明治維新は,真の近代民主主義社会を実現したわけではないが、日本の社会の多くの面で変革が行われたことは大きく評価されるべきであろう。それは,文化の面でも顕著であった。
思想界においては,西欧の自由思想の流入とともに、様々な哲学思想も輸入された。その結果,日本においても,新しい形での学問形成が行われることとなり,その後の日本の学問研究に大きな影響を与えるような人々が現れた。その代表的な人物が,日本民俗学の創始者となった柳田国夫であり、日本古典研究のさきがけとなった津田左右吉である。また,明治政府の初期のキリスト教禁止政策後の開放政策は,キリスト教の大幅な流入をもたらした。その結果,日本の宗教界にも大きな影響をもたらした。 キリスト教会は布教のかたわら,学校教育にも進出し,多くのキリスト教系学校を設立した。そしてキリスト教界からも、日本社会に大きな影響を与える思想家が現れた。それは内村鑑三である。彼のキリスト教精神に基づく,平和主義と博愛思想は、日露戦争時の反戦思想として注目された。
西欧の自然科学思想とその方法の流入は,当然のこととして,日本の自然科学の発展をもたらした。政府は,この面での日本の発展を重視していたこともあって,多くの優秀な人材が,西欧に学んだ。その中から,医学分野では、北里柴三郎,志賀潔、化学では、高峰譲吉,鈴木梅太郎、物理学では、長岡半太郎など,後世に残る業績を残す人材が現れた。
それらの明治期における文化的発展の中でも,最も重要なものは,文学と芸術である。
1-4-1 明治の文学 日本の文学を語る時に,明治における,近代文学の確立は、最も重要なものの一つである。
それまでの日本の文学といえば,平安朝の王朝文学、万葉歌集、鎌倉期の合戦物、仏教説話、江戸期の戯曲文学などがあげられるが、それらの伝統をふまえつつ,西欧文学の影響を受けて,新しい日本文学の可能性を開いたのが,明治の文学である。日本の文学における大きな問題は,文語と口語の分離であった。これを日常会話の語法を使った,口語文における文学の完成を目指したのが,二葉亭四迷である。彼は代表作「浮雲」で [1] [2] [3] [4] 下一页
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