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作者:市川保子
前回の「と・ば・たら・なら」に関する説明に対して、同じ方から、また、次のような質問が来ました。
【質問Ⅰ】
(1)明日、天気が[よければ/よかったら]花見に行きます。
(1)の場合、「ば」「たら」のどちらを使ってもいいですね。前回の説明では、「ば」「たら」のニュアンスの違いは、後件に情報の高い内容が来やすいか来にくいかだということですが、情報の高い内容というのはどういうことですか。もっと詳しく説明してください。
(1)のような、前件が静的述語である文は「ば」も「たら」も使えます。あまりニュアンスに囚われないほうがいいと思いますが、「ば」は「たら」より丁寧で、年上や上の人に使うと考えてもいいですか。
一方、(2)のような動的表現の例文では、「たら」は「ば」に置き換え不可能です。
(2)a.○彼がそちらに着いたら、知らせてください。
b.×彼がそちらに着けば、知らせてください。
置き換えができない理由は、「たら」は完了時点に続く事態を想定するのに対し、「ば」は「~すると、当然の結果そして~」という性質を持つからです。言い換えれば「たら」VS「ば」は個別VS一般。
(3)彼がそちらに着けば、知らせてくれるでしょう。
(3)は、先に述べた「一般的因果関係」の機能を発揮しますが、「彼がそちらに着いたら、知らせてくれるでしょう」にしてもいいですよね。
それは後件の「知らせてくれるでしょう」が、「当然の結果」なのか、そうは言えないかの区別が微妙だからです。さらに、「着けば」が「着いたら」の持つ<その時(は)>の意味合いも包含できることも、両者の区別を難しくしているのです。一般と個別を [1] [2] 下一页
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